VLAスカイサーベイのデータから得られた超新星密度理論の証拠

VLAスカイサーベイのデータを使用し、研究者らは物理的宇宙において以前に明らかにされていなかった超新星の理論的種類について証拠を発見した。大質量星が燃料を使い果たして、自身の重力にもはや耐えられなくなった時、通常の重力崩壊型超新星爆発が発生する。その結果、この大質量星の核は自重崩壊し、超新星爆発が引き起こされ、後には、中性子星又はブラックホールが残る。大半の大質量星は近接連星として誕生するため、これらのコンパクトな天体は、それらの伴星と近い軌道に留まることがあり、合体するまで、内側に向かってらせんを描く可能性がある。これらの種類の合体によっても同様な恒星の爆発（合体によって引き起こされた自重崩壊型超新星爆発）が引き起こされると理論から予想されているが、その様な事象は以前観測されていなかった。VLAスカイサーベイのデータを使用して、Dillon Dongらは一時的な電波源を探索し、非常に明るい電波源（VT J121001+4959647）を発見したが、これらの天体は以前の電波観測では存在していなかった。無線・可視光観測によるフォローアップにより、Dongらは超新星爆発の残骸であって拡大して周囲の物質と相互作用しているものが無線源と合致していることを示した。さらに、この無線源をVT J121001+4959647と合致する場所において2014年に発生した正体不明のx線遷移と関係付けており、この爆発によって相対論的ジェットの発生したことが示唆されている。今回の著者らによると、この特性の組み合わせは合体に起因する超新星爆発についての予測と最もよく整合している。