News Release

何がタンパク質に対する渇望を引き起こすのか? この研究はあなたの好奇心を満たすだろう

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

ミバエにおいてタンパク質に対する渇望を引き起こす神経回路が特定された。タンパク質は必須栄養素なので、その摂取は能動的に制御されなければならない。動物のタンパク質貯蔵量が少なくなると、神経回路が動物に欠乏を知らせて渇望を引き起こす。この過程は生存に欠かせないが、この過程の根底にある仕組みはまだほとんどわかっていない。Qili Liuらはタンパク質に対する欲求を制御するニューロンを調べるため、ミバエの主なタンパク質源である酵母を与えない状態で、交尾した雌のミバエの神経活動をモニターした。研究チームは前大脳後側中央部2という脳領域にあるドーパミンニューロンのサブセットを突き止め、DA-WED細胞と名づけた。これらのニューロンが不活性化されると、ミバエの酵母に対する嗜好性とその摂取量が大幅に低下したが、通常の空腹感や口渇や塩分欲求は影響を受けなかった。雄のミバエでは、DA-WEDニューロンを活性化させると酵母に対する嗜好性とその摂取量が上昇したが、抑制すると逆の効果があった。DA-WEDニューロンを長時間モニターした結果、酵母の欠乏が進むとニューロンはより活発になることが明らかになった。さらなる研究によって、前大脳後外側部にあるアミノ酸や受容体やその他のニューロンも協力して、タンパク質に対する渇望を引き起こすことが明らかになった。

###


Disclaimer: AAAS and EurekAlert! are not responsible for the accuracy of news releases posted to EurekAlert! by contributing institutions or for the use of any information through the EurekAlert system.