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ソングバードでは早期における風味知覚から甘味知覚への感覚の変化により感覚系の生物学的機序が形成される

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

ソングバードの進化早期における初期の感覚の変化が、砂糖を見つけ出す能力を付与し、この大きく多様な鳥類グループの進化放散において決定的な役割を果たした可能性が、新たな研究により見出されている。砂糖に対する味覚は哺乳類の間で保存され広く認められるが、ほとんどの種が肉食である鳥類では、砂糖を検出する能力は祖先から受け継がれたものではない。鳥類クレードは全体として、甘味の受容体をコードする遺伝子T1R2の早期における喪失を特徴とする。しかし、この遺伝子の欠如にもかかわらず、いくつかの分岐した鳥の種類は、ハチドリやオウムを含め、通常は砂糖を多く含む果実や花の蜜を摂取する。甘味を摂取するこれら数千もの種が、遺伝子T1R2なしにいかにして甘味を知覚するように進化したのかは不明である。Yasuka Todaらは今回、最も大きな鳥類グループであるスズメ目(ソングバード:鳴禽類)における甘味受容体の機能について調べることにした。スズメ目は、全鳥類の半分以上が含まれる目である。その結果、スズメ目における甘味を検出する能力の出現は、その進化の歴史の早期にうま味知覚に生じた一回の変化が関与していることが分った。Todaらによれば、早期のこの変化が、進化放散全体における感覚系の生理学機序を、花蜜を摂取するハチドリとは異なる仕方で、しかし収斂するような仕方で作り上げた。この変化は、既存の感覚受容体からいかにして新たな機能が生まれるかと示している。「甘味知覚が早期に進化したことは、この種の分岐において重要な役割を果たしたと考えられ、この種はいまや世界全体の陸生鳥類相において個体数でも生態学的にも中心的な構成要素となっている」と、関連するPerspectiveでF. Keith Barkerは記している。

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