News Release

過食の切り替えスイッチ?

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

A Flip Switch for Binge-eating? (1 of 2)

image: This is a GIF depicting how a subgroup of neurons in the zona incerta influence binge-eating behavior in mice. view more 

Credit: Carla Schaffer / AAAS

マウスの脳の一部のニューロンが、活性化されると即座に過食を促すことが明らかになった。さらに、これらのニューロンを時間をかけて繰り返し刺激すると、マウスの体重が増えた。不確帯(ZI)は脳で比較的あまり研究されていない部分である。興味深いことに、運動障害の治療のために視床腹部(ZIを含む)の深部脳刺激を受けた患者は、過食の特徴を示すことがある。Xiaobing ZhangとAnthony N. van den Polはこの現象をよく調べるため、マウスのZIのGABAニューロンを光遺伝学的に標識した。脳室周囲の視床 (PVT)に伸長している軸索を持つZI GABAニューロンを刺激すると、刺激後わずか2~3秒で直ちに過食が促された。マウスは、10分以内のZI GABAの連続刺激で、24時間で食べるはずの1日分の高脂肪食貯蔵品の35%をすみやかに食べた。また、腸内のエネルギー状態低下を伝えるホルモンであるグレリンがZI GABAニューロンを興奮させたことも明らかになった。2週間にわたり3時間ごとに5分間ZIニューロンの一部を刺激すると、マウスの食物摂取量が有意に増加し、体重も増加した。しかし光刺激をやめると、対照と比較して、マウスの食物摂取量は有意に減少した。最後にZhangとvan den Polらは、傍視床腹部核からPVTへの興奮性軸索の刺激またはPVTのグルタミン酸ニューロンの直接刺激が食物摂取量を低下させたことを明らかにした。

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