image: Photograph of researcher Colin Phillips during a survey of RFID-tagged tracer river cobbles. This material relates to a paper that appeared in the 6 May 2016 issue of <i>Science</i>, published by AAAS. The paper, by C.B. Phillips at University of Minnesota in Minneapolis, MN, and colleagues was titled, "Self-organization of river channels as a critical filter on climate signals."
view more
Credit: Justin Singh
洪水の規模が増すこととそれによる浸食に関連性はあるが、その影響は中程度の洪水に最も顕著に現れることが米国の河川における研究によって示されている。河川の幾何学的特徴と浸食速度に気候が与える影響を理解することは、河川とその周辺域の地質学的な歴史を再現する際や人為的に加速された気候変動に河川がどう応じるかを予測する際に必要不可欠である。気候が浸食速度の変化に重要な役割を果たすことは現時点で各種モデルが予測しているが、岩盤の浸食を対象とした研究においては強い相関関係は証明されていない。この関連性をより詳しく理解するためにColin PhillipsとDouglas Jerolmackはまず、頻繁に鉄砲水の被害に見舞われているプエルトリコ北東部のMameyes川において粗石(コブル)の変位を監視し、そのデータを用いて堆積物の変位が発生する閾値を求めた。次に、求めた閾値のベースラインを用いて全米各地の粗粒状の河床を有する186河川の幾何学的特徴と流量のデータを解析した。洪水の規模が増大すると河床はより大きく削り取られるが、その影響は中程度の洪水において最も顕著に現れることが今回の解析により明らかになった。この結果により、長期的な気候変動に対する河川の長期的な安定性を説明出来る可能性がある。
###
Disclaimer: AAAS and EurekAlert! are not responsible for the accuracy of news releases posted to EurekAlert! by contributing institutions or for the use of any information through the EurekAlert system.