News Release

喉の渇きを抑えるニューロン

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

The Neurons that Will Quench Your Thirst

image: Genetic targeting of thirst-association neurons in the Median Preoptic (MnPO) nucleus of the hypothalamus following water deprivation. This material relates to a paper that appeared in the Sept. 15, 2017, issue of Science, published by AAAS. The paper, by W.E. Allen at Stanford University in Stanford, Calif., and colleagues was titled, "Thirst-associated preoptic neurons encode an aversive motivational drive." view more 

Credit: William E. Allen, Liqun Luo

重要な本能の1つ、喉の渇きをつかさどるニューロンのサブグループがマウスで発見された。マウスが多くの水を飲むとこれらのニューロンの活動性が低下し、この原始的な情動に直接的な役割を果たしていることが示唆された。以前の研究で脳の特定の領域、正中視索前核(MnPO)が喉の渇きの感覚に寄与していることが示されたが、正確な基礎的機構はほとんどわからないままであった。深く理解するため、William E. Allenらは、48時間水を飲ませなかったマウスのMnPOのRNA発現を解析し、関心の持たれる一連の興奮性ニューロンを特定した。光遺伝学を用いてこれらのニューロンを阻害したところ、マウスの飲水量が減少した。対照的に、水を十分に与えたマウスでこのニューロンを光活性化したところ、飲水量が増加した。水を飲むためにレバーを押すよう訓練したマウスでは、レバーを押す率が、経時的なニューロン活動性低下と一致していた。このことは、MnPOニューロンの活動性が飲水量を調節していることを示唆している。注目すべきことに、レバーを押すことでMnPOニューロンの光活性化を停止させる機会を与えたマウスは、精力的にこれを行って望ましくない喉の渇きの感覚を停止させた。Allenらは、これらのMnPOの喉の渇きニューロンが、喉の渇きの欲動を特定の目標指向行動に変換するさまざまな他の脳領域につながっていることも明らかにした。Claire GizowskiとCharles W. BourqueによるPerspectiveで、この知見について詳細に議論する。

###


Disclaimer: AAAS and EurekAlert! are not responsible for the accuracy of news releases posted to EurekAlert! by contributing institutions or for the use of any information through the EurekAlert system.