2020年10月15 - インシリコ・メディシンは、抗老化に関する新規治療薬を生み出すため、大正製薬と共同研究を開始したことを発表しました。この共同研究において、インシリコ・メディシンのPharma.AI Platformの標的探索および化学構造発生を併せ持つ機能を活用します。また独自のPandomics Discovery Platformを利用し、老化細胞除去薬の新規標的を特定し、構造発生のためにChemistry42 Platformを利用します。この共同研究は、インシリコの最先端人工知能(AI)創薬技術と、大正製薬の医薬品研究開発における専門性を組み合わせたものであり、人類の健康寿命延伸を目的としています。
インシリコ・メディシンの完全子会社であるインシリコ・メディシン台湾のCEO、林彦竹(Jimmy Yen-Chu Lin)博士は、「我々は製薬業界およびヘルスケア分野において確固たる地位を築いている大正製薬と共同研究ができることを嬉しく思います。老化は止めることができない現象でありますが、ここ最近の科学的エビデンスに基づいて、加齢に伴ういくつかのプロセスを逆進できる可能性が示されています。この共同研究では、インシリコ・メディシンのAI創薬基盤および大正製薬のバリデーションプラットフォームを適合させ、アンチエイジングソリューションの新たな分野を探求します。」と述べています。
契約条件に基づき、インシリコ・メディシンはアップフロントおよび特定の目標達成時にマイルストーンを獲得します。インシリコ・メディシンは、初期の研究段階における標的の特定および構造発生を担当し、大正製薬はインシリコ・メディシンと共にさまざまなin vitroおよびin vivo評価結果について協業します。大正製薬は、合意した支払い条件にて、創出に成功したプログラムにおけるインシリコ・メディシンとの共同所有権を取得する権利を有します。
インシリコ・メディシンの創設者でありCEOのアレックス・ジャーヴォロンコフ博士は、「1912年の創業以来、世界の製薬会社のトップ100に入る大正製薬の科学者たちと協業できることを大変光栄に思います。トップレベルの科学者たちと協力し、線維症における標的探索と化合物創出におけるPharma.AI Platformを活用した以前の成功、それから老化細胞除去薬創出に関する蓄積した経験により、我々はこの共同研究が成功すると確信しています。」と述べています。
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大正製薬について
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インシリコ・メディシンについて
2014年以降、インシリコ・メディシンは、特定のパラメータを利用した新しい分子構造の生成、合成生物学的データの生成、標的識別、臨床試験結果の予測のため、生成モデル、強化学習(RL)、その他最新の機械学習の手法に焦点を当てています。最近では、シリーズBの資金調達で3,700万ドルを確保しました。インシリコ・メディシンは創業以来、5,200万ドル以上の資金を調達、100以上の査読付き論文を発表、25以上の特許を申請し、複数の業界賞を受賞しています。
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