頭は200を超える棘で覆われ、胴は鎧のように丈夫な動物、それがコウラムシ類(胴甲動物門)です。一見、毛がふさふさとしたランタンにも見えるこの動物は、海底の砂のすきまに棲んでおり、1983年までその存在が知られていなかったほど希少なグループです。東北大学大学院生命科学研究科の藤本心太助教らのグループは、三重大学、広島大学の練習船、勢水丸、豊潮丸による日本沿岸の調査により、日本産としては32年ぶり2種目となる新属新種Wataloricus japonicusを報告しました。
本研究はドイツのMarine Biodiversity誌(電子版)に11月14日付で掲載されました。
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Journal
Marine Biodiversity