横浜国立大学の飯島准教授、多々見教授、丸尾教授らの研究グループは、溶媒中で粒子間をごく少量の樹脂分で光架橋することで硬化する新しい3次元造形用インクの開発に成功しました。さらに、この粒子間光架橋性インクを使用することによって、マイクロメートルからセンチメートルスケールの構造を有するシリカガラス部材の3次元造形が実現できることを実証し、造形されたシリカガラス部材の緻密化と透明化に必要な脱脂・焼成時間を従来手法と比較して1/4以下に短縮 (半日以上の削減)できることを見出しました。そのため、今後3Dプリンター等の光造形技術を活用した複雑形状を付与したガラスやセラミックス部材の高効率かつ低コストな製造技術の開発や競争につながると期待されます。
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本研究成果は材料科学研究に関する国際雑誌「Communications Materials」に受理され、2020年5月20日18時に公表されました。なお、本研究成果は科学研究費補助金(課題番号 18H01704)の支援により行われたものです。
Journal
Communications Materials