image: A representation of the surface of the Zika virus is shown. A team led by Purdue University researchers is the first to determine the structure of the Zika virus, which reveals insights critical to the development of effective antiviral treatments and vaccines. This material relates to a paper that appeared in the April 1, 2016, online issue of <i>Science</i>, published by AAAS. The paper, by D. Sirohi at Purdue University in West Lafayette, Ind., and colleagues was titled, "The 3.8Å resolution cryo-EM structure of Zika Virus." view more
Credit: Purdue University image/courtesy of Kuhn and Rossmann research groups
新しい研究によりジカウイルスの構造が判明し、同じ科に属するウイルスとの類似点と相違点の解明に手掛かりが得られた。脳が正常に発達しないことから頭が通常より小さくなってしまう病状の先天性小頭生やギランバレー症候群と明らかに関係があることから、現在のジカウイルス感染症の流行は重大な懸念事項となっている。ジカウイルスの構造とジカウイルスを治療標的にできそうな方法についてより詳しく知るために、Devika Sirohiらはクライオ電子顕微鏡法を用いて2013～14年の仏領ポリネシアでの流行時に感染した患者から分離した株を分析した。その結果、ジカウイルスの構造は他のフラビウイルス、特にデングウイルスの構造と非常によく似ていることが判明した。ただジカウイルスとデングウイルスとでは結合部位が少し異なると考えられ、そして周辺部の構造、つまり結合を強化する部分が異なる。この部位はジカウイルス株の間に限らず、他のフラビウイルス科の間でも違いがある。したがって、この部位の変化がウイルス動態に影響を及ぼす可能性があると述べている。
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