News Release

ジカワクチン、サルで完全防御を達成

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

3種類のジカワクチンの解析で、これらのワクチンがアカゲザルをウイルスから防御するうえで有効であることが判明したことが、新しい研究で報告された。同様な技術とワクチンはマウスで既に試験されているが、サルは、ヒトでワクチンがどのように機能するか評価する、はるかに良いモデルとなる。ジカは、胎児の小頭症、子宮内発達遅延、その他の出生時奇形と因果関係がある。予防ワクチンは、ウイルス蔓延とその有害な影響を最低限に抑えるための最善の方法の1つであると考えられている。以前にPeter AbbinkとDan Barouchらを含む研究者らは、DNAワクチンと精製不活化ウイルス(PIV)ワクチンがマウスをウイルスから防御するうえで有効であったことを報告した。今回、Abbinkらは、アカゲザル16匹を用いてPIVワクチンの有効性を試験した。このうち8匹には対照として偽ワクチンを投与した。PIVワクチンを接種したサルはすべて、免疫化の2週間後にジカ特異的結合抗体を作成し、ウイルスに曝露したときにジカから完全に防御された。Abbinkらがジカ-PIVワクチン接種サルから抗体を採取してマウスとサルに移入したところ(養子移入と呼ばれる技術)、治療的に十分な抗体価が移入された場合は、これらの動物もジカから防御された。研究者らはまたDNAワクチンおよび組換えアデノウイルス(Ad)発現ベクターについても試みたところこれらはいずれも抗体を示し、サルを完全に防御でき、Adベクターに関しては一度の使用で防御できた。3種類の方法すべてで、有害作用は報告されなかった。

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