American Association for the Advancement of Science (AAAS)
科学者らは、治療用化合物を製造するために連続的フロー技術を用いるシステムを開発し、現在臨床試験で評価が行われている化学療法薬の製造に用いた。大部分の治療用化合物は大量バッチで製造されるが、少量連続(small-volume continuous:SVC)製造システムは、安全性や製造効率の向上などの多くの利点をもつ。また、このシステムを用いて必要な場合は現場で薬物成分を簡便に製造することができる。しかし、多くのSVC製造システムが実験室で治療用化合物の製造に成功しているが、最新の医薬品の製造管理および品質管理に関する基準(cGMP)に準拠しているものはほとんどない。今回Kevin P. Coleらは、そうした規準に準拠したSVCを開発した。このシステムは複数の成分の混合を同時に行うことができ、また手作業の必要のない完全自動化されたフィルタを備えることで、作業者が毒素に曝露されるリスクをなくしている。様々な技術が用いられており、成分の各層を分離し、使用するごとにコンパートメントを効率的に清掃できる。著者らは、現在第2相試験で評価中の化学療法薬prexasertibを水溶液として製造し、このシステムの有効性を実証した。著者らによれば、このシステムにより3日間の工程で24 kgを製造できたという。
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