video: A new diagnostic for antibiotic susceptibility testing uses single-molecule DNA counting to determine if urine samples contain resistant bacteria. Here, the antibiotic-treated sample ('treated,' left) shows fewer DNA molecules compared with the same sample without antibiotic ('control,' right), indicating the pathogen is susceptible to the antibiotic. view more
Credit: Ismagilov Lab/Caltech. Chips provided by SlipChip Corp
尿路感染症の抗菌薬感受性を30分未満で検出する方法が開発された。これによって1回の来院で患者の診断を行い有効な治療を処方できる可能性がある。尿路感染症は、毎年800万件のプライマリケア医の受診理由となっている（そしてほぼ必ず抗菌薬が必要である）が、細菌の耐性出現は、世界的健康に対して拡大している脅威であり、多くの抗菌薬が無効となってきている。Nathan Schoeppらは、抗菌薬に対する細菌の反応を評価する迅速な方法を求めて、dLAMPと呼ばれる、非常に感度の高い1分子DNA増幅・定量法を利用し、尿検体中の細菌のゲノムを直接数えた（数日間かけて微生物を分離して培養して検査するのではなく）。アッセイを行うため、尿検体を希釈し、15分間インキュベートしてからdLAMP分析を行って、未処理（抗菌薬未使用）時と処理後（抗菌薬で処理）の細菌DNA濃度比を算出した。比が事前に設定した閾値を下回った場合は、処理により細菌の量が減少したということであるため、抗菌薬に感受性である。他のDNA定量法は時間がかかるが、Schoeppらは、dLAMPプロトコールを最適化して、6.7分以内に正確な測定ができるようにし、手順全体を半時間未満でできるようにした。Schoeppらは、一般的に使用される2種類の抗菌薬（シプロフロキサシンまたはニトロフラントイン）のうち1種類に感受性または抵抗性の細菌を含むことが確認されている51個の臨床検体を用いてこの技術を検証した。Schoeppらは、他の病原体、抗菌薬、検体のタイプに関してさらに開発を行えば、この新しい検査法は、臨床医が感染性疾患を良好に管理するために迅速な判断をする際に役立つだろうと述べている。
###
Journal
Science Translational Medicine