News Release

迅速・高感度で低価格のジカウイルス検出検査

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

A Speedy, Sensitive, and Low-Cost Detection Test for Zika Virus

image: This is an infographic showing Zika virus prevalence in the Americas. view more 

Credit: [Credit: Carla Schaffer / Chotiwan at al. / AAAS]

素早くでき感度が高く安価な新しい検査は、蚊とヒトの体液中のジカウイルスを検出するのみならず、アフリカ系統とアジア系統を区別することもできる。この結果は、ウイルスの広がりを効率的に追跡する取り組みを改善できると考えられる。アジア系統のジカウイルスは、小頭症などの重度先天性欠損症の発現に関与しており、ヤブカ属の蚊によって媒介され、2015年の導入後、南・北・中央アメリカに急速に侵入した。米国疾病管理予防センターの最近の推定によれば、ジカウイルス感染症5,238例が米国で報告され、このうち223例が地方で感染したと推定された。Nunya Chotiwanらは、蚊と複数の様々なタイプの未処理の臨床検体(ヒトの血液、唾液、精液など)から直接ジカウイルスを検出できるアッセイを考案した。LAMPと呼ばれる特別な技術を用いてジカウイルスゲノムを増幅したのである。LAMPは現在のゴールドスタンダード法であるqRT-PCRよりも感度が高いことが実証されている。しかしqRT-PCRとは異なり、LAMPは高価な試薬が不要である。重要なことに、LAMPではデングウイルスやチクングニアウイルスなどの近縁病原体による偽陽性が認められなかった。Chotiwanらは、健常者から得られた検体に人工的に添加したウイルスと、ジカウイルス感染症が確認された症例から採取した臨床検体中のウイルスを用いてLAMP検査の検証を行った。LAMPは、未感染の50匹の蚊から1匹の感染した蚊を識別できるほど感度が高かった。Chotiwanらは、LAMPは必要な処理が最低限であり所要時間も短いため、ジカウイルスの調査と管理に役立つだろうと述べている。

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