News Release

創薬におけるMALDI質量分析法の進化

Peer-Reviewed Publication

SLAS (Society for Laboratory Automation and Screening)

Advances in MALDI Mass Spectrometry within Drug Discovery

image: This is a special issue of SLAS Discovery. view more 

Credit: SLAS

創薬におけるMALDI質量分析法の進化を特集したSLASディスカバリー2017年12月特別号の記事には、MALDI応用領域の画期的な現状について、総合的な寸評を掲載します。客員編集者のMichael D. Scholle(SAMDI Tech)とShannon Cornett(ブルカー・ダルトニクス)は、以下を紹介します:耐性株に対する最善の治療法を理解する最初の試みとして、ストレプトマイシン耐性結核菌の分泌プロテオームの特性を明らかにするためのMALDIの活用、緩衝剤及び添加剤の分析物検出における有効性を報告した調査に基づき、生化学分析法を開発し、ハイスループット質量分析法(HTMS)キャンペーンへと推進する方法、標的タンパクへの小分子の非共有結合のスクリーニングに自己組織化単分子膜脱離イオン化法(SAMDI)を用いたハイスループット・スクリーニング(HTS)互換法。

本特別号のその他の記事では、以下を紹介します:ブリモニジンによる治療後の眼部切片の分析にMALDIイメージングを使用して、眼を通じた薬剤の移動と分布に関して洞察を得る方法など、疾患や治療法の研究におけるMALDI質量分析イメージング(MSI)の使用法、ゴーシェ病モデルのマウスの脳におけるグリコスフィンゴ脂質分布のマッピングにより、同疾患の病因に関して重要な洞察を得るための方法。

科学者らが、異なる技術を組み合わせて、MALDI TOFとの相乗効果を生み出す方法については、以下の報告を掲載します:ガストリン放出ペプチド前駆体を捕捉し、検出するために、分子インプリント技術を用いた研究(さらに、同著者らは、大規模なデータセットの解析に速やかに応用できるMALDIデータの視覚化ツールも開発しました)、塩誘導性キナーゼ阻害剤の同定、受容体型チロシンキナーゼcMETスクリーニングのためのin situ MALDI、並びに抗腫瘍免疫応答におけるトリプトファン及びキヌレニン代謝物の定量イメージングに関する考察。

客員編集者のMichael D. Scholle(SAMDI Tech)とShannon Cornett(ブルカー・ダルトニクス)は、MALDI技術は重要なツールとして今後も発展を続け、科学技術革新によりさらにその活躍の幅が広がると信じています。今後も、MALDIの速度、解像度、そして感度が向上するに従い、この強力なテクノロジーの新たな可能性を模索する想像力が鼓舞され続けるでしょう。

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創薬におけるMALDI質量分析法の進化を特集した特別号を読むには、以下のSLASディスカバリー・オンラインを参照:http://journals.sagepub.com/toc/jbxb/22/10。SLASディスカバリーは、SLASが発行する2つのメドライン(MEDLINE)登録学術誌の1誌です。SLASとそのジャーナルについての詳細は以下を参照:http://www.slas.org/journals

学会とジャーナルについて

SLAS(ラボラトリオートメーション・スクリーニング協会:Society for Laboratory Automation and Screening)は、ライフサイエンスを用いた創薬やテクノロジーに従事する20,000名近くの専門家や学生が集う国際的な学会です。SLASでは、産官学の研究者を結集し、教育や知識の共有、国際的なコミュニティーの構築を通じて、ライフサイエンスを用いた創薬やテクノロジーの発展を促すことを使命とします。

SLASディスカバリー(SLAS DISCOVERY):2016年度インパクトファクター2.444。主幹Robert M. Campbell(Ph.D.、米国インディアナ州インディアナポリス、イーライリリー・アンド・カンパニー)。SLASディスカバリー(ライフサイエンス研究開発の推進:Advancing Life Sciences R&D)は、旧ジャーナル・オブ・バイオモレキュラースクリーニング(Journal of Biomolecular Screening:JBS)として出版されていました(1996~2016年)。

SLASテクノロジー(SLAS TECHNOLOGY):2016年度インパクトファクター2.850。主幹Edward Kai-Hua Chow(Ph.D.、シンガポール国立大学(シンガポール))。SLASテクノロジー(先端ライフサイエンスのトランスレーション:Translating Life Sciences Innovation)は、旧ジャーナル・オブ・ラボラトリーオートメーション(Journal of Laboratory Automation:JALA)として出版されていました(1996~2016年)。

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