太陽以外の恒星を周回する海王星規模の惑星に水および雲の含まれた大気が存在することを天文学者達が発見した。現在までに数千個の太陽系外惑星が発見されているが、特に木星より小さな太陽系外惑星については、それらの大気に関してほとんど知られていない。しかしながら、惑星の大気組成から当該惑星がどのようにして形成されたかに関する貴重な手掛かりを得ることができる。海王星規模の太陽系外惑星の大気は、種々の起源から形成され得るので、広範囲にわたる大気組成が可能になる。ハッブル宇宙望遠鏡によって最近行われた4件の観測結果およびスピッツァー宇宙望遠鏡によって以前行われた2件の観測結果を使用して、Hannah R. Wakefordらは今回、 海王星規模の太陽系外惑星であるHAT-P-26bの大気には、水の存在する明らかな兆候が示されていることを報告している。水の豊富さを測定することによって、水素およびヘリウムより重い元素の比率（天文学者達によって金属量と呼ばれている）を推定することが可能になるが、今回の金属量は予想より少なかった。そのことから、HAT-P-26bでは、その形成過程の後期に気体の覆いが得られており、その後のデブリの衝突によって、大きく汚染されていなかったことが示唆されている。これらの発見は、種々の質量の太陽系外惑星の間で大気組成がどのように異なるかについてより良く理解することに役立つとともに、惑星形成モデルを制約するのに役立つであろう。
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