image: Epididymal fat pads of Nfil3ΔIEC (right) and Nfil3fl/fl mice fed on a high-fat, Western-style diet for 10 weeks. This material relates to a paper that appeared in the Sept. 1, 2017, issue of Science, published by AAAS. The paper, by Y. Wang at The University of Texas Southwestern Medical Center in Dallas, Texas, and colleagues was titled, "The intestinal microbiota regulates body composition through NFIL3 and the circadian clock." view more
Credit: Yuhao Wang and Lora V. Hooper
NFIL3というタンパク質は腸内の主要な代謝処理で中心的役割を果たしており、腸内において細菌は食物からエネルギーを得て、それを脂肪に変えて貯蔵している。多くの代謝経路と同様に、この過程は体内の概日時計を構成する分子を介して、昼夜の光周期に同期しているようだが、処理の正確なメカニズムはほとんど解明されていない。しかし、このつながりは重要である。なぜなら、概日時計が狂っている人（夜勤や海外旅行が多い人など）は、なぜ肥満や糖尿病といった代謝性疾患になるリスクが増加するのかについて、手掛かりが得られる可能性があるからである。Yuhao Wangらは今回、腸内微生物がタンパク質を生成し、免疫細胞のシグナル伝達を介してNFIL3の概日周期を調整していることを示している。その結果、NFIL3は代謝経路の概日変動を制御して、脂肪の吸収および腸の内側を覆う細胞への輸送を調整している。この研究成果から、「マイクロバイオータ（微生物相）の概日時計の相互作用が乱れることによって、なぜ代謝性疾患が引き起こされるかについて、理解が深まる」と著者らは述べている。
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