News Release

我々の居る天の川銀河における反対側を「観測すること」

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

我々の居る天の川銀河において向こう側にある渦状腕を追跡調査することに天文学者らが成功しており、これは天の川銀河の構造について新たな知見をもたらす成果である。我々の居る天の川銀河における向こう側を観測する取り組みは、途方もなく距離が離れていることおよびこれらの領域からの光が宇宙塵によって遮断されることによって阻止されてきた。今回の論文では、Alberto Sannaらが 超長基線アレイによる電波干渉計を使用して、天の川銀河において向こう側にある大質量星形成領域に関連したメタノール分子および水分子の動きを追跡調査した。この追跡調査から得られたデータを使用して、たて・ケンタウルス腕が天の川銀河における向こう側で回転する際に、その位置を同定することができており、ほぼ完全に回転するまで、この渦状腕を追跡調査した。今回得られたデータから、この渦状腕のピッチアングル(渦状腕の混み具合を示す尺度)が長さ方向に沿って変化している可能性があることが示唆されていることを今回の論文の著者らは指摘している。今回の論文の著者らによる観測では、視差、即ち、地球が太陽の周りを周回する際の遠方にある天体の見かけの動きについて記録を塗り替える使用が行われて、恒星との距離が測定された。我々の居る天の川銀河における向こう側との距離を推定する新たな方法も検証された。

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