図3 (IMAGE)
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A: オープンフィールド試験の結果。箱状の装置にマウスを入れると、自発的にマウスは探索活動を始める。このとき、マウスは新しい環境下では隅を好み、中心部部分を嫌う性質があるので、それぞれの場所における時間や距離を測定することで、不安度などの評価を行うことが可能となる。これまでの研究により15q dupマウスは本試験において、不安度が高くなっていることを見出している。 B: 社会性試験の結果。お互い初めて遭遇する2匹のマウスを1つの箱状の装置に入れて、どのくらいの時間、接触するかを測定することで社会性の評価を行う。これまでの研究により15q dupマウスは本試験において、通常のマウスに比べて社会性が低くなっていることを見出している。 C: バーンズ迷路を用いた逆転学習の結果。12個の穴が空いた円盤で、1つの穴にのみTargetと呼ばれる、中に入ることのできる箱を穴の下に用意する。また、この円盤は上方から明るいライトで照らされている状態である。この状態で、円盤の上にマウスを置くと、マウスは一般的に明るい場所を嫌い、暗い場所を好むので、どこかに隠れるスペースが無いかを探索する。この性質を利用して、数日間、targetの場所を何度も学習させる(C上図)。正しいtargetの場所を学習させた後、targetの場所を反転させて、再度学習させる(C下図)。そうすると、通常のマウスは比較的早く、新しいtargetの場所を再学習できることに対して、15q dupはこの再学習が遅く、前のtargetの場所に固執することが分かっている。学習結果はtargetを取り除き、どの穴にどのくらいの時間、対象となるマウスが滞在したかで評価する(C右図、 TA: 新しいtargetの穴、それに近接する2つの穴、AJ1, AJ2: 両隣の3つの穴、OP: 前回学習した穴と、それに近接する2つの穴)。
Credit
Takumi et al., Nature Communications, 2021
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