image: This is from the SLAS Technology article "Theranostic Nanoparticles for Tracking and Monitoring Disease State." view more
Credit: Image by Peter Allen.
「セラノスティック」ナノ粒子の最も基本的な定義は、同じ粒子に治療的部分および画像法もしくは診断的部分を単純に有するナノ粒子であるが、新規SLAS Technologyレビュー論文の著者らは、セラノスティック粒子の構成要素の相助作用を介して自己報告と疾患モニタリングがリアルタイムで可能なプラットフォームに特に注目し、これを強調している。
同レビューは、光学的画像法、磁気共鳴画像法（MRI）、超音波、コンピュータ断層撮影（CT）、核イメージングなどの特定の撮像技術および診断技術のセラノスティック・ナノ粒子に関する内容で構成されている。
このような敏感で「高性能な」セラノスティック・ナノ粒子を目指した当該分野の発展性は、特にマーカーを特定し、そのライフタイムの過程にわたる細胞と疾患の特徴を明らかにするという観点から、生命科学研究者のツールとして利用できる。
多くの臨床的撮像技術は、少量の分子マーカーの検出において解像度の点で限界はあるが、セラノスティック・ナノ粒子は、その併用により疾患の早期検出および治療が実現でき、性能向上のために画像プラットフォームを進歩させる可能性がある。
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SLAS Technology Online（http://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/2472630317738698) にアクセスし、期間限定で無料のTheranostic Nanoparticles for Tracking and Monitoring Disease State（病態の追跡とモニタリング用のセラノスティック・ナノ粒子）を閲覧のこと。SLAS TechnologyはSLASが発行しているPubMed:MEDLINEインデックス付の2科学雑誌のひとつである。SLASおよびその雑誌の詳細についてはhttp://www.slas.org/ journalsにアクセスのこと。
学会とジャーナルについて
SLAS（ラボラトリオートメーション・スクリーニング協会：Society for Laboratory Automation and Screening）は、ライフサイエンスを用いた創薬やテクノロジーに従事する20,000名近くの専門家や学生が集う国際的な学会です。SLASでは、産官学の研究者を結集し、教育や知識の共有、国際的なコミュニティーの構築を通じて、ライフサイエンスを用いた創薬やテクノロジーの発展を促すことを使命とします。
SLASディスカバリー（SLAS DISCOVERY）：2016年度インパクトファクター2.444。主幹Robert M. Campbell（Ph.D.、米国インディアナ州インディアナポリス、イーライリリー・アンド・カンパニー）。SLASディスカバリー（ライフサイエンス研究開発の推進：Advancing Life Sciences R&D）は、旧ジャーナル・オブ・バイオモレキュラースクリーニング（Journal of Biomolecular Screening：JBS）として出版されていました（1996～2016年）。
SLASテクノロジー（SLAS TECHNOLOGY）：2016年度インパクトファクター2.850。主幹Edward Kai-Hua Chow（Ph.D.、シンガポール国立大学（シンガポール））。SLASテクノロジー（先端ライフサイエンスのトランスレーション：Translating Life Sciences Innovation）は、旧ジャーナル・オブ・ラボラトリーオートメーション（Journal of Laboratory Automation：JALA）として出版されていました（1996～2016年）。
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