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疫学的モデルで呼吸器ウイルスの広がりとまれな麻痺性の疾患の関連性を示す

American Association for the Advancement of Science

Research News

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IMAGE: Map of the center of gravity of enterovirus D68 cases in the U.S. predicted by the pathogen extended resolution algorithm, from 2014-2019. This material relates to a paper that appeared... view more 

Credit: [Credit: S.W. Park et al., Science Translational Medicine (2021)]

予測アルゴリズムを利用して、Sang Woo Parkらが、呼吸器ウイルスであるエンテロウイルスD68の2014年以降の米国での発生の新しい傾向を地図に示した。Parkらの疫学的研究は、エンテロウイルスD68と急性弛緩性脊髄炎(AFM:まれで不可解な麻痺性の疾患)を関連付けた研究を裏付けており、エンテロウイルスD68がどのようにして米国で広まったのかに関する知識の重大な空白に対処している。この解析から、COVID-19パンデミック中のソーシャルディスタンス活動が、2020年のAFMの有病率を低下させたことも示唆された。四肢の脱力と脊髄の病変が速やかに生じるポリオ様疾患であるAFMの症例は、2012年以降米国で増加している。この疾患はまれ(米国で1年間に約500名が罹患)であるが、研究者はその広がりを懸念しており、原因はよくわかっていない。主な原因候補の1つは、北米で呼吸器疾患の大流行を引き起こしたエンテロウイルスD68であるが、このウイルスに関する調査データは乏しい。今回Parkらは、BioFire Syndromic Trendsの呼吸器のデータを用いて、米国におけるエンテロウイルスD68の疫学をモデル化し、全国のエンテロウイルスD68の流行を、報告されたAFM症例の実際の発生と比較した。研究チームは、強力なアルゴリズムを用いて、エンテロウイルスD68とAFMに強力な関連性があることを明らかにした。Parkらは、エンテロウイルスD68はだいたい2年ごとにピークに達し、秋のAFMエンデミックの直前にピークが生じていると推定した。また、通常の条件ならエンテロウイルスD68の中等度または大きな大流行が2020年に起きたはずだが、マスクの装着と他の対策により大流行のリスクが低下し、AFM症例の減少に寄与した可能性があるとも推定した。

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