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記憶の形成および保存に関する新たな学習則が明らかに

American Association for the Advancement of Science

研究者らが今回報告している新たな脳の学習メカニズムは、記憶を形成・保存する仕組みについての通説に疑問を呈するものである。彼らの研究結果は、人間が新しい場所やそこで起こった出来事を覚える仕組みの根底にあるプロセスについて知見を与えうる。これまでの研究では、記憶の発達は、密接につながった神経細胞の活動によってニューロンのネットワークが強化された結果であると示唆されていた。この原理はヘッブの学習則と呼ばれ、「同時に発火したニューロン間の結合は強められる」と主張している。相互結合したニューロンを短時間(数十ミリ秒)だけ刺激することによって、信号伝達が改善する(これを長期増強(LTP)という)。一方、Katie Bittnerらは、かなり長い時間(数秒)にわたる「行動の時間スケールにおけるシナプス可塑性(BTSP)」という別の種類の学習則を確認した。この結果は、相互結合したニューロンの因果関係がなくても、長期にわたるニューロン間の結合が形成できることを意味している。著者らによると、こうしたより長い時間スケールによって、出来事の順序全体(通過した複数の場所など)を保存することが可能になり、結果として行動面で重要な場所(報酬の得られる場所など)の過剰発現につながるという。関連するPerspectiveではJulija Krupicがこの研究をより詳細に論じ、BTSP学習を利用できる可能性についてさらなる見識を示している。

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